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2016.12.05

【ハルコのコラム】牛と神様の深い関係

牛にまつわる神社紹介、第2弾。

【ハルコのコラム】牛と神様の深い関係

【ハルコのコラム】牛と神様の深い関係

さて、牛と神社仏閣と言えば真っ先に「牛に引かれて善光寺まいり」と誰もが思い出しますね。

有名な話ですが、さらっと紹介。
昔々、ある所じゃなく、信濃国小諸にケチで性根の悪いおばあさんが住んでおったとな。
ある日、川で布を洗濯して軒先で乾かしておったところ、一頭の牛が現れて角で布を引っかけ走り出したのじゃ。
おばあさんはその牛を追いかけ、なんと善光寺まで来てしまったというのじゃ。
とはいえ、小諸から善光寺まで約64km! おばあさんの脚力って凄い!

 

日が暮れて、牛が入っていったところは善光寺、そして牛が入った金堂におばあさんも入ってみると、牛のよだれで書かれ文字が光明に照らされており、そこには

 

「牛とのみ思いすごすな仏の道に 汝を導く己の心を」

 

と書いてあったそうな。

これは、“たかが牛がしたことだと思わないように。あなたの心を仏の道へと導いたのですよ”という意味。

現代では、人の誘いや偶然によって、おもいがけずよい方向に導かれるという意味で広く知られていますね。
これがきっかけとなり、おばあさんの心には仏の心が芽生え、すっかり信心深い人間に生まれ変わってしまったのだとか。
牛と思ったのはじつは仏様の化身と知り、ますます善光寺への信仰を深めて、老婆は往生を遂げたというお話です。

そして、この仏様こそが実は小諸の布引観音だったという一説なのです。

善光寺には、布引伝説にちなんだ青銅の雄牛像も安置されていますので、参拝の際探してみてはいかがでしょう。

 

 

善光寺

住所:長野県長野市元善町491

電話:026-234-3591

http://www.zenkoji.jp

 

写真提供:善光寺

菅原道真公と牛の関係

牛が導くというと神の使いの話といえばインド。
その牛を崇拝するヒンズー教の神学者によると、牛には三千万の神々が宿っているそうです。
日本の八百万の神よりも4倍弱も多いですね、さすがはインドです。
雄牛は破壊と再生を司るヒンズー教の三大神のシヴァ神の乗り物として信仰の対象ですが、日本でも牛をこよなく愛した人と言えば、天神さま菅原道真公。
菅原道真公と牛との関係は大変深いのです。
まず、管公の出生年は丑年で、大宰府への左遷時、牛が道真を泣いて見送ったというのです。
また、管公は牛に乗り大宰府へ下ったのです、まさに日本のシヴァ神ですね。
祟り神としても強烈な力の持ち主ですし、管公の墓所位置は牛が決めたという伝説もあるのです。
菅公が死去し、墓を築いて葬らんとして喪の車を引き出したのですが、途中で牛車が動かなくなったので、その場所に埋葬したそうです。
そこがのちの大宰府天満宮になったのです。
これにより牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされ臥牛の像が決まって置かれている由縁だそう。

 

 

太宰府天満宮

住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1

電話:092-922-8225

http://www.dazaifutenmangu.or.jp

お手伝いハルコ 後藤晴彦

お手伝いハルコ 後藤晴彦

出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。 お手伝いハルコのキャラクターで『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載。『包丁の使い方とカッティング』『街場の料理の鉄人』『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』など著書多数。2012年より故郷の岩手県の産業創造アドバイザーに就任。食アプリサイト「TERIYAKI」メンバー。ぐるなび「ippin」のキュレーターとしても活躍中。

http://otetudaiharuko.blogspot.jp/