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2017.03.21

大人のテーブルマナーを学ぼう

映画「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツ演じるビビアンが、事前にフランス料理のテーブルマナーを教わり(カトラリーは遠くから順番に使うなど)、リチャード・ギア演じるエドワードと高級なレストランで食事をするというシーンがある。
今の時代、相当なグランメゾンで食事でもしなければ、映画のような卓上のカトラリー群は出てこないが、知らないと非常にマズい状況になるシーンがひとつある。それが“結婚式”だ。

大人のテーブルマナーを学ぼう

グラスは右? 左? パン皿はどっちだ

結婚式などのお祝いのは大体円卓であるが、この円卓が最初の難関ではないだろうか。
放射状に並んでいるフォーク、ナイフ、スプーンの数にドキドキする。
基本は、映画でもレクチャーされていたが、左右のカトラリーは中心の皿から遠い順番に使う。皿の奥はデザートやコーヒー用のカトラリー。これも外側から中側へ使用していく。

 

そして、多分混乱するのが、左右のカトラリーの数が合わないこと。
え? スプーンが多い? とぐるぐる考えた経験はないだろうか?
ナイフとフォークは対になっているが、スープ用のスプーンは右に配置されているため、当然右の方の数が多いのだ。大丈夫、スープがあるんだと落ち着こう。

 

さて、よしこれで。。。と思ったところに、新たな疑問が……
魚や肉を切るナイフはわかりやすいのだが、ナイフの場所に形状が不思議な小さいスプーンが出てくる時がある。
これは「フィッシュスプーン」といって、スープやソースにひたしてある魚料理などを食べるように出来ており、そのまま口に入れるために使う(たとえば、「舌平目のムニエル」など)。

 

お次はグラス。これも、シャンパン、白ワイン、赤ワイン、水用のゴブレットと最低4つもある。アルコールのグラスは、シャンパンから順に、白ワイン、赤ワインと、グラスの容量が少ない→多くなっていくので比較的わかりやすい。

 

結婚式などの狭い円卓の場合、本来は自分の右にあるグラスを使用しなければならないところ、間違えて左を使ってしまう人がたまにいる。これを間違えると、今度はパン皿も問題が出てくる。グラスは右でパン皿は左が原則だが、左にグラスに左のパン皿を使われると左右の人は困るという事態が発生する。ここは“グラスは右、パン左”とおぼえておこう。

おしゃれをして食事に出掛ける特別感を大切に

いろいろ書いてきたが、基本を学んだあとは実践あるのみ。

 

ある超有名なグランメゾンのシェフは、当日のお客様が右利きか左利きかをホールのスタッフに確認する。
理由は、カトラリーを左右入れ替えることと、盛り付けの変更である。
たとえば“骨付きの仔羊を出す時に、右利きは左に骨がくるようにし、左利きは逆に盛りつけする”のだそうだ。

レストランも最大限のサービスで我々をおもてなししてくれる以上、我々もそれに見合う客でありたいと思う。

 

きょうび、カジュアルなレストランばかり行っていると、男性はジャケット、ネクタイ着用のきちんとしたレストランは戸惑うかもしれないが、今でも格式の高い店ではネクタイ、ジャケット着用が規則の所もあり、そのために、店ではジャケットやネクタを貸してくれる。過去に何回かそんな目にあった友人の料理人がいたが、たまにはコンサートを楽しむ様に舞台の役者にでもなった気持ちでオシャレをして食事を愉しむことも大切なのだ。

 

最後に・・・

食卓では男性がサービスをするのが最大のマナーである。間違ってもワインなぞ女性が注いではいけないのだ。
食卓では女性は女王様で男性は下僕に徹することもお忘れなく。

お手伝いハルコ 後藤晴彦

お手伝いハルコ 後藤晴彦

出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。 お手伝いハルコのキャラクターで『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載。『包丁の使い方とカッティング』『街場の料理の鉄人』『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』など著書多数。2012年より故郷の岩手県の産業創造アドバイザーに就任。食アプリサイト「TERIYAKI」メンバー。ぐるなび「ippin」のキュレーターとしても活躍中。

http://otetudaiharuko.blogspot.jp/