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2017.04.27

あの人のけしからんレストラン「ル・プーレ・ブラッスリーうかい」

教えたいけれど教えたくない、でも仲のよい人には教えたい!
そんな名店を食通がリレー方式で紹介していきます。

今までの食通たちの“けしからん”レストランはこちらから

あの人のけしからんレストラン「ル・プーレ・ブラッスリーうかい」

紹介してくれた人 大森 由紀子さん

ドアを開けて入ると、真っ先に香るのは、パリの朝市を歩いているときに香る、あの胃袋をくすぐるロティサリーチキンの香り。もう、お店に入った時点ですでに美味しい予感が……。

 

この店は、炭火焼料理や鉄板料理の「うかい亭」が、今年2月にオープンした、鶏料理に特化したレストラン「Le poulet Brasserie Ukai(ル・プーレ ブラッスリーうかい)」。今回「ル・プーレ ブラッスリーうかい」が目指したのは、本来のフランス料理に回帰し、フランスで鶏肉が供されるシチュエーションをイメージして鶏料理を提供することだそう。オープンキッチンには、フランス産のロティサリーマシンを設置。そこで鶏が焼きあがるのを見ながらの食事は圧巻です。

 

今回私がいただいたのは、スペイン産の「プーレ・ジョンヌ」(一羽8,000円)ですが、とうもろこしなどの餌で飼育されたとのことで、身は若干黄色味がかっておりとってもキメが細かく、ジューシー。旨肉はクリームソースで、もも肉は鶏や野菜の煮汁のソースでとあきないようにと2種類のソースでの盛り付けもうれしい。お肉は口のなかでなめらかにほぐれていき、今までに経験したことのない食感。鶏の美味しさを再認識させてくれる素材でした。鶏は、福島県伊達郡川俣町で生産されたあっさりしなやかな国産の川俣軍鶏もいただけます(1羽10,000円)。

 

1羽丸ごとは人数的に多いというときは、スペイン産の「プーレ・ジョンヌ」をハーフサイズでも骨付きで焼いてくれます。また、付け合わせのローストポテト、マッシュポテト、マカロニグラタン、ラタトゥイユ、旬野菜のローストも、それらをメインにしてもよいくらい作り手の気持ちのこもった一品です。前菜は、鶏が焼きあがるまで、日本のレストランではあまり見かけないウフ・アン・ムレット(ポーチドエッグの赤ワインソース)をいただきました。これはディジョンの伝統料理。こうしたフランスの郷土料理がさらっとメニューに載っているとうれしいものです。

 

あ、ロティサリーチキンはランチでもサンドイッチにしたものをいただけます(1,500円)。

シェフはリヨンでも修業したという気鋭の若手。リヨン周辺でも作られているピンクのプラリネを自ら作り、タルトにも使っていますが、そんな伝統を東京の中心、ここ大手町から、美味しい鶏料理とともにどんどん発信してもらいたいと思います。

Le Poulet Brasserie Ukai (ル・プーレ ブラッスリーうかい)

〒〒100-0004

東京都千代田区大手町1丁目1−1 大手町パークビルディング1F

営業時間: 11時00分~15時00分/17時00分~21時30分

休:日曜

 

  • 03-3217-5252

大森 由紀子さん

大森 由紀子さん

学習院大学文学部仏文科卒。
パリ国立銀行東京支店勤務後、パリのル・コルドン・ブルーで、料理とお菓子を学ぶ。パリ滞在中、ツール・ダルジャン、アンブロワジー、アルページ、フォション、ホテル・ニッコーなどで修業し、ピエール・エルメやジャン・ポール・エヴァンとともに仕事をする。フランスの伝統菓子、地方菓子など、ストーリーのあるお菓子やフランス人が日常で楽しむお惣菜を、メディアを通して紹介している。「エートル・パティス・キュイジーヌ」主宰。フランスの伝統&地方菓子を伝える「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の理事。「貝印スイーツ甲子園」のコーディネーター、「世界50ベストレストン」の審査員、ル・コルドン・ブルー卒業生代表を務める。毎年、フランスの地方の食を訪ねるツアー、サロン・ド・ショコラツアーを開催。テレビ番組「きょうの料理」(NHK)や著書「私のフランス地方菓子」「パリ・スイーツ」「フランス菓子図鑑」ほか多数。

 

http://www.yukiko-omori-etre.com/