2016.12.09

肉、鍋図鑑(2)

毎日寒くて凍える冬真っ盛り! しかし、寒い時期ならではのお楽しみがあるじゃないですか~。それが鍋! お肉がおいしく食べられる鍋料理の店を、今回もばっちりご紹介!

肉、鍋図鑑(2)

地鶏のすき焼きは、唯一無二のアメイジングな〆で!

鹿児島の自社農場で飼育した地鶏料理を提供する、この店も忘れちゃいけない一軒。荒木町の片すみにあり、佇まいも渋い大人好みの店。こちらには2つの名物鍋メニューがあるんです。

 

使用するのは、自然の中で育った「さつま地鶏」。しかも、自社農場というから特別!
「予約してもらった分だけをしめて、空輸してもらっています」というのは、店主の福永さん。

 

まず、最初の訪問で試してほしいのは、地鶏すき焼きコース(4,000円)。お通し、ぷりっぷりの地鶏刺身、溶岩のプレートの上でジュージュー焼かれる熔岩焼きに続き、出てくる鳥すきは、他店とは一線を画す逸品なのですよ。

 

鍋のなかには、モモ肉、モモ下、ムネ肉。鳥がメスの場合は、キンカンも入ります。さらに豆腐、白滝、玉ねぎと、ここまでは普通だけれど、さらにカットトマトもたっぷり! 実はこれがあとでグッと存在感を表わしてくるのですよね~。ふふふ

 

ぐつぐつと音を立てる鍋。さあ、いい頃合いですよ、いただきましょう~。ハフハフ。自家製の割り下は甘さ控えめ。玉ねぎの甘さが溶け込んでちょうどいい塩梅となり、鳥のうまさを引き立てます。さつま地鶏の特徴である身のやわらかさにモチモチ感も加わり、うまいのなんのって。

 

しかしこれで満足してはなりません。「〆いきますよ~」。鍋に鳥スープ、さらに自家製トマトソースを投入! えっ、一体何が始まるんですか!?

 

フツフツいってきたところで、投入されるのは、パスタ! そして、とろけるチーズをたっぷりと。うわ~、ここですでにおいしそうだけれど、「最後にこれを」と、メレンゲ状にホイップされた“鶏卵のエスプーマ”を加えていきます。

見てびっくり、そして食べてびっくり。カルボナーラなの? ナポリタンなの?
そんなこともうどうでもよくなってくるほどのうまさ。これは、斬新すぎる!

3日かけて作る黄金スープが、凍える体を温めてくれる

もう1品は、2日以上前に予約が必要な水炊き。こちらはコースで4,500円。なぜ事前予約が必須かというと、スープを作るのに時間を要するからなんです。

 

100%鳥ガラのスープに昆布を入れ、弱火でコトコトと8時間。いったん冷まして、冷蔵庫へ。ここですでに1日。落ち着いたところで不純物をこすなどして、2日目。そうやって出来上がってくるのは、クリアな黄金のスープ。コラーゲンたっぷりですよ。しかもこの透明感! 美しい……うっとり。

 

具材はモモ肉やムネ肉、さらに、手ごねのつくね。これらがまた、スープを吸うとすばらしい味わい。ネギや水菜など、野菜も自家農場で作られた旬のものを使用。

 

水たきの〆はラーメンか雑炊ですが、私のおすすめはラーメン。いったん具をさらったあとに塩と、鶏油。無加調なのにしっかりうまみの出たスープは、なんともいえない地味深さ。するするっと麺がお腹に収まります。これでもしスープが残っていたら、「ごはんを入れたりできますかぁ」と甘えて、雑炊もいただいちゃうという魂胆なのです!!

 

ちなみに、私がいつもお願いしているのが、6,000円のおまかせコース。

こちらも3日前までの予約マスト。鳥刺身、熔岩焼き、どちらかの鍋。ここまでは一緒ですが、チキン南蛮やから揚げなど、その日のおまかせで出てくる一品がまたいいんです。なかでも、こちらの有精卵で作られた玉子サンドがたまらない! なんたってマヨネーズも同じ卵で作った無加調の自家製ですからね。

 

「そんなに誉めていただいたら、何かサービスしないといけないなぁ(笑)」

 

ということで、※予約時に「肉メディアを見ました!」と伝えると、絶品玉子サンドを(少しではありますが)サービスしていただけることになりました!(但し、2017年2月28日まで)

 

おいしい鍋に相応しいお酒も、日本酒、焼酎、ワインなど、お手頃価格でラインナップ。なかでも焼酎は目を見張ります。さすがは鹿児島発の店、前割りには、萬膳酒造の仕込み水を使用するというこだわり。タンクに汲んで空輸しているんですって! お酒の弱い方は、この仕込み水で割ったカルピスをいただいてください。おいしいですよ~。

 

 

※但し、卵自体の入荷が少ない日は作れない場合もありますので、予約時、または当日店舗にてご確認ください。

(価格はすべて税抜きです)

 

(取材・文:Keiko Spice)

鳥勝 (とりしょう)

〒160-0007

住所:東京都新宿区荒木町16-16 ベルウッドビル B1F
営業時間:11時30分~13時30分/17時30~23時00(22時L.O)
休:不定休

公式web:http://www.tori-sho.com/

  • 03-6273-2279