2016.05.16
長谷川香枝先生ごめんなさい!
私にとって、タレ焼肉とごはんは切っても切れない間柄! ということで、タレ焼肉のうまいお店を4回にわたりご紹介。
トップバッターは、高田馬場の「はやみ」。
早実ゴルフ部出身で、早稲田をこよなく愛する定山さんが営む、こぢんまりとした焼肉店(店名の「はやみ」は「早実」の音読み)。とんかつの名店「成蔵」の向かいに、こんなすごい店があったとは!
この企画の発端はここの存在があったから。なんたって、タレの味はもちろん、ご主人の意気込みがすばらしい。「ごはんを我慢できるものなら我慢してみやがれ!」と、初っ端からドナルド・トランプばりに攻め込んできます。よーし、受けて立とうじゃありませんか!
やってきたのが、ハラミの刺身。薄切りの生ハラミに自家製がタレたっぷり。そして輝く卵黄。赤と黄色のコントラストも美しいひと皿は、口のなかに入れるとさらにすばらしい。ほどよくとろける逸品です。ああ、もうこれは……
「す、すみません、ごはんお願いします!」
早っ!!
タレ、生ハラミ、卵黄を三位一体にし、ごはんにオンすれば、間違いなく脳内モルヒネ出まくり。※上段写真メニュー
なおこちら、正規のメニューにはないので、「肉メディアを見た」といって出してもらってくださいね!
「それじゃあひと休み」と、次にご主人が運んできたのは、通称“厚いトリオ”。
冷凍ものじゃないヒレ、ハラミ、タンを塩焼きで。タンの分厚さがハンパなし!こちらは焼き方が素人には難しいため、ご主人が焼いてくれます。贅沢な厚みからジューシーな泉が出まくりで、まったくもってひと休みなどできません。
そしていよいよタレ焼肉の出番。あの甘辛くコクのあるタレは、カルビでもロースでもばっちりのおいしさ。さらに、「中落ちカルビ食べてみる?こっちはタレがまたひと味違うから」と、悪魔のささやきが。やってきたのは、ビヨーンと飛び出した長い筒状のお肉。なんですか、どこぞの名物ホルモンみたいなのは!
豪快な一本をロースターの上にジュ~ッ。程よく切れ込みを入れた肉がまたいい塩梅。味噌を加えたタレは、火を通すとますます香ばしく、いっそう白飯を拒むことが難しい。しかも、〆のユッケジャンスープもうまいんですよ。「少し辛くする?」なんていう、心配りも完璧。これはもう仕方ない。「お代わりお願いします(涙)! ライス大で!」
すみません。完敗でした。
次回は、小岩の“濃い~わ”な一軒をご紹介します。
(取材・文:keiko spice)
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場1-29-6 野菊ビル 1F
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)
休:第一日曜日